© 虹乃ノラン All rights reserved.
こな・つむりさんからポップをいただきました!
ご報告が遅くなりましたが、12月9日に、ポップ職人であるこな・つむりさんよりご感想をいただいておりました。また、後日名古屋市志段味図書館で行われた『そのハミングは7』刊行記念イベントにて、お手製のPOPをサプライズプレゼントしていただきました。
こちらのPOPは、各書店さんなどでも自由に使っていただいてよいとのご許可をいただきましたので、ご希望の方はダウンロードしてお使いください!ご報告は必須ではありませんが、どこどこで使いますよ~など、おしえてくださるととても嬉しいです。
#虹乃ノラン 先生
#KADOKAWA より12月18日頃発売予定
読了
「そのハミングは7」という作品は
文字は目で読むかもしれないが
文章を身体の内側で感じてみてほしい。
目を閉じて感じてみてほしい。
全盲のあなたの横には、ハミィというお利口な
犬の相棒がいる。
アメリカの住宅街のはずれの森の中。
生い茂る木立のしっとりとした冷たい影。
遠くで聞こえる鐘の音、呼吸の緊張感、生き物の気配、砂利を踏む地面の凹凸。 ハミィの冷たく湿った鼻の質感。 目の前にいる人の内側の声。 光は目で見えるものだけじゃない。 心に宿る光を探せたとき、 光を照らすものはあなたかもしれない。
闇の中にいるあなたを、照らしてくれるかもしれない。
文字で、文章で、本で読んだ。
だから最後の数ページで
「私は今まで何を見ていたんだろう?」
と考えさせられた。
文章は目で読むかもしれないが
真実は身体の内側で、感じるものだ。
真実は目では見えないのかもしれない。
そして、暗闇の数だけ真実は存在する。
私は目で見えてない部分を、
文字で書き表していない部分を、
心の目でもう一度、見返さないといけないとおもった。
心の目を開いて、
主人公の全盲の少年、トビーが森で鍵を拾ったところから
もう一度、読み返さなければいけないという気持ちでいっぱいになった。
私も道に迷った時、ハミィのような相棒と
森で古い鍵を見つけるんだ。
道に行き詰まっている全ての人に
この鍵を見つけてほしいと願わずにいられない。
とてもデビュー作とは思えない。
素晴らしくナチュラルに翻訳された
海外文学を読んでいるような文章。
視覚以外の感覚を、リアルに体感したような充実感。
読み終えた時、 いや、読んでいる最中から興奮していたし
どうやってこの感情を文字化したらいいのか
随分悩みました。
なるべく沢山の方にこの表現力を体感していただきたいと思いました。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。