© 虹乃ノラン All rights reserved.
Colored Maybe Navy Blue…(Lyric)
エリザベスカラーの縁が
壁を削りながら歩いている
せわしなく擦る摩擦音は
彼女の苛立ちを高め 私を諌める
四つ足の毛深い黒い娘は
その脚の一部を朱色く染めて
内にある血潮の筋は
蜘蛛の糸よりも頼りない
躰のうちに 宿る魂は
いつか間違いなく そこはかと消える
地に這う根は千切れ 空を飛ぶ翅は羽ばたき
天のアオは無限大
カラーから解放されたとき
彼女は地にその身を宿して
自由に朗らかに その生を謳歌する
Maybe Blue,
Colored Blue,
その色ははるか彼方に
私たちをつれていく
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
清流の国ぎふショートショート文芸賞 受賞式・講演会へ行ってきました。
清流の国ぎふショートショート文芸賞の授賞式と、特別審査員を務められた米澤穂信さんの講演会に参加するため、岐阜県図書館に行ってきました。 …
この記事へのコメントはありません。