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ARRIVAL,0.0833
自分の中の最高傑作に位置する映画作品にひとつ出会ったのでどうしても記録を。
邦題、メッセージ。主演エイミー・アダムスとハートロッカーのジェレミー・エナー。率直に言ってタイトルや映像やあらすじからは、強い印象を得ていなかった作品。なんとなく観たのです。作品に呼ばれたのかもしれません。今自分の、積読ならぬ積映?の中には、ショーシャンクの空に、など実はまだ観てない名作の数々があり、それらを脇に寄せ今の自分に届いたこの映画が、実に素晴らしいものであったので、今もし誰かにあったなら、絶対に観て!!!!と体を揺さぶること間違いないと思うのでした。
途中から、感動の涙で頭が痛い。この涙は、インターステラーを観たときに流れた液体に似ているような気もするけれど、やっぱり違う。インターステラー、ノーラン作品は、手段が超宇宙的に壮大である中に、超個人的な小さなひとつの愛(しいてはそれが結局ビッグバンのように壮絶に大きなつながりをもたらすことに感動があるのだけれど)がテーマになると思うのだけど、アライバル――この作品は、自分が映像作品によって体験した中でおそらくもっとも壮大なメッセージが込められていたように思うのでした。
この作品の結末は、地球の人類が決してたどりつけない事実かもしれない。それでも0.0833(意味は作品を観ればわかります)の選択した未来、時間は、頭が痛くなるほどの涙を私に流させました。いやあもうすごかった。平和に心を悩ます人、映画好きな人、もう絶対に観てほしい。全人類がこれを観れば世界が平和になれるなんてそんな都合のよいことは決して思えないけど、それでも個々人が超個人的な思惑から悲しい出来事を起こし続け、やがてそれが個人的な出来事に収まらなくなり、収束できない闇の種をまき散らすような現代において、地球に生きる人類が、ただの毒素であるかのように思える今の時間と空間において、今のこの新型コロナウイルスが、本来の毒であるヒトを淘汰するために使わされた神の思し召しであるとかなんとか言いだす人も出そうな本日において、いやあ、すべてすっとばすくらいのインパクトある映画だから観て、見て、みてほしいのでありました。
原作はデッド・チャン、ネビュラ賞受賞のSF短編小説、Story of Your Life。原作読んでいないので取り寄せようと思いますが、世界のSF短編には秀逸で途方もなく大きなテーマを内包しているものが多い。学生時代、SFばかり読んでた。そして、SF短編はよく映画になる。それはひとえに、監督や脚本家やディレクターたちの心を大きくあちらこちらに揺り動かしてしまったからに他ならなくて(商業的なものより、メッセージや哲学性の強い作品になることが多いように思います、たとえば運命のボタンとか)、うん、やっぱりSF短編はいいね。っていうへんなところに文章が落ち着いちゃいそうですが。
まあ、観て!
ちなみにこれの一つ前に観た、グリーンマイル(これも思ってたのとずいぶん違った)も超絶よかったのだが、ぜんぶふっとぶ勢いのこの作品だったのでありました。
超個人的、絶賛。
このサイトのスライダーヘッダーがずっと変わってなくて古いですが、まあそのうちに。
猫は元気。
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ふと気になって来てみたら、この記事見逃してました!
(どんだけ来てなかったんだよってツッコミはご容赦)
紹介の熱っぽさがノランさん節だなと微笑んでしまった(^^)
時間作って観てみようと思います。
少し心がささくれていたので、ちょうどこういうものに触れたかった気がします。
セレンディピティかな。。
ありがとうございます。
まだ寒いので暖かくお過ごしくださいませ。
(SF短編と言えば、ノランさん、ほしのこえとかも見つけるの早かったですよね…なつかし。)