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〇〇する心の涵養(かんよう)

こんばんは。虹乃です。

第15回ちゅうでん教育大賞表彰式
第16回ちゅうでん教育振興助成贈呈式

に行ってまいりました。もちろんわたしは教育関係者ではないので、一般枠での申し込み参加です。

記念講演として宮本みち子氏(放送大学副学長)のお話がきけるとのことで、申し込んでいたのですが、大賞を受賞された教育論文の発表に、ぐっときて、思わず涙してしまいました……。

事件です。泣いてる人なんていませんのに!っは!恥ずかしい……。

全国から受賞された学校の先生方が胸に赤いリボンをつけてお座りになられているなか、ひとり変なやつが、目頭を押さえて涙を堪えている。しかしながらこの論文が(予想外に)感動を呼ぶ論文であったことは明白で、ちゅうでんの方のお話のなかでも、何度も「非常に感動した。すばらしい論文であった」と繰り返されていました。激しく同意いたします。

件の教育大賞論文については、18日にちゅうでん教育振興財団さんのHPにて公開されるとおっしゃっておられましたので、気になる方はそちらをご覧ください。

さて、前置きはこれくらいにして、タイトルにしている、

「涵養(かんよう)」

という言葉、意味するところがおわかりになるでしょうか。

涵養(かんよう、地下水涵養)とは、地表の水(降水や河川水)が地下に浸透し、地下水となることを指す。

河川や湖沼といった表流水に水が加わることは「涵養」とは呼びません。比喩的には、『自然にしみこむように、養成すること。無理のないようだんだんに養い作ること。』を指すのだそうです。「徳を涵養する」などのように使います。

今回の教育大賞では<肢体不自由のある生徒の「科学する心」の涵養>というタイトルで、千葉県立桜が丘特別支援学校の茂原伸也先生の論文が大賞を受賞されました。

ざっくりまとめちゃいますと、(にじの!またかよ!っ汗)

理科の研究を生徒たちに自主研究させようとがんばったのだけど、次々に失敗して、卒業式二日前にして失敗のままおしまい!ついには子供たちに険悪なムードが生まれてしまった!がちょーん!

……ええええええ!?? 失敗論文!!!???

「ああ、僕がもっときちんと最初から指導していれば……後悔しました」

がーんがーーんん。衝撃。

……いや、違います、ここからが本筋でした。子供たちはなんと失敗の原因を自分たちで追及しようと話し出しました。そして、合意に至ります。そして卒業後も、中学部の理科室に自然と集まり、失敗した研究の続きをやり始めたのです。

そのお話が、論文とは思えないほどにドラマで……思わず目頭を押さえたわけですが、っう、涙腺弱くなりすぎかしら。

「教育」「指導」者は、生徒に「成功体験」や「正解」を教えようとします。

これが日本の教育の実情です。生徒に、子どもに、自ら考えさせたり、悩ませることが本当に弱い。

『すべてにムダなことはない。』

失敗でも成功でも、その体験を無視すれば、それはムダになるでしょう。

すべてをムダにするかしないかということ、それ自体が、自分たち次第なのです。

参加してよかったです。ちょっと会場が寒かったですが。

何よりも、教育現場の一線で頑張っておられる先生方のお顔をこっそりと眺めることができたのも、なんだか貴重な機会に恵まれた気がします。

ありがとうございました!

nijino noran(A)

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